朝夕の気温も下がり、すっかり秋らしくなりました。
秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋
そして芸術の秋!
ということで本日は、玉ねぎの皮を使った
「ハンカチの草木染め」を紹介します。
染め物には、布を畳む、輪ゴムで止める
鍋で煮る、布を洗う、布を干すなどの
作業工程があります。
実はここに リハビリポイントが!!
このような日常生活動作に繋がる
一連の作業工程を
楽しみながら行うことで
日常の生活動作の維持と向上を図ります。
先日開催された「よつづかサロン」では
それぞれの作業工程を
皆様に体験していただきました。
では、さっそく作り方を見ていきましょう。
まず、準備するものは・・・
木綿のガーゼハンカチ
ボウル 鍋
不織布(三角コーナーのネットでもOKです)
玉ねぎの皮
輪ゴム
ミョウバン
草木染めといえば、色合いもそうですが
どんな模様に染まるか楽しみですよね。
今回はハンカチを輪ゴムで縛る
「絞り風」に挑戦です!
ハンカチをつまんで
輪ゴムで縛っていきます。
真剣な表情でグルグルグルグルグル・・・
しっかり巻き付けました!
おや、こちらは何をしているのでしょうか?
箱の中には、ビー玉
おもちゃのブロック、大小さまざまな石
よく弾みそうなスーパーボールまであります。
どうやら「豆絞り」をおこなうようですよ!
「豆絞り」では1粒ずつ大豆をくるんで
輪ゴムで縛りますが
今回は豆ではなく
お好みのものをくるんでいきます。

さてさて、何を入れてみましょうか。

ブロックを入れてたらどうかしら。
どんな模様になるのか、楽しみですね!
こちらの鍋には巨大な玉ねぎが!
いえいえ、こちら全部玉ねぎの「皮」です。
不織布に玉ねぎの皮を入れて
輪ゴムで口を縛り、鍋の中へ・・・
ひたひたの水を入れ、20分煮出し
少し冷ましてから
少し冷ましてから
玉ねぎの皮を取り出します。
煮出している間に「媒染液」を作りましょう。
媒染?液??
「媒染(ばいせん)」とは一体、何・・・?
草木染めは植物から色素を煮出し
染料として繊維を染めていきます。
しかし、このままでは上手くいきません。
では、どうしたらいいのでしょうか?
そこで必要な工程が「媒染(ばいせん)」です。
繊維と色素を結び付ける役割を担っています。
これによって、色を布に定着させてくれるのです。
媒染に使用する「媒染剤」には
今回は「焼ミョウバン」を使用しました。
媒染剤は、繊維と色素を結び付ける役割をする
金属系の物質で、昔は灰や土を利用したそうです。
灰にはアルミなどが、土には鉄などが
含まれているからとの事。
今回使用した「焼ミョウバン」は
アルミ媒染剤にあたります。
500mlのお湯にミョウバン5gを溶かし
媒染液を作り、ハンカチを30分
浸した後、水洗いをします。
玉ねぎの煮出しが終わったら
いよいよハンカチを染めましょう!
媒染したハンカチを鍋に入れて・・・
火にかけて沸騰したら
弱火で5分ほど煮込んでいきます。
その後、1時間ほど放置して冷ましましょう。
冷まし終えたら
ハンカチを鍋から取り出します。
輪ゴムを外していきましょう。

あら、ずいぶんとしっかり巻いてあるようですね。
あとは水でよく洗います。
どんな仕上がりになっているのか
楽しみ、楽しみ♪
洗い終わったら、陰干ししましょう。

皆さんの作品がずらり・・・!
私の作品はどれかしら。
乾いたらアイロンをかけて完成です!
ちなみに左上が「絞り風」で
その他は「豆絞り」による作品です。
今回は玉ねぎの皮を使用しましたが
コーヒーや紅茶、赤しそ
枇杷の葉でもきれいに染まるそうですよ。
ぜひとも試してみたいものですね。