2019年10月31日木曜日

草木染め体験をしよう!


朝夕の気温も下がり、すっかり秋らしくなりました。
 
秋といえば、食欲の秋、スポーツの秋
 
そして芸術の秋!
 
 
ということで本日は、玉ねぎの皮を使った
 
「ハンカチの草木染め」を紹介します。
 
 
染め物には、布を畳む、輪ゴムで止める
 
鍋で煮る、布を洗う、布を干すなどの
 
作業工程があります。
 
実はここに リハビリポイントが!!
 
このような日常生活動作に繋がる
 
一連の作業工程を
 
楽しみながら行うことで
 
日常の生活動作の維持と向上を図ります。
 
 
先日開催された「よつづかサロン」では
 
それぞれの作業工程を
 
皆様に体験していただきました。
 
 
では、さっそく作り方を見ていきましょう。
 
まず、準備するものは・・・

 
木綿のガーゼハンカチ
ボウル 鍋
不織布(三角コーナーのネットでもOKです)
玉ねぎの皮
輪ゴム
ミョウバン
 
 
草木染めといえば、色合いもそうですが
 
どんな模様に染まるか楽しみですよね。
 
 
今回はハンカチを輪ゴムで縛る
 
「絞り風」に挑戦です!

 



 
ハンカチをつまんで
 
輪ゴムで縛っていきます。
 
 
 
真剣な表情でグルグルグルグルグル・・・


 
 
 
しっかり巻き付けました!
 
おや、こちらは何をしているのでしょうか?
 
 
 
箱の中には、ビー玉
 
おもちゃのブロック、大小さまざまな石
 
よく弾みそうなスーパーボールまであります。
 
どうやら「豆絞り」をおこなうようですよ!
 
「豆絞り」では1粒ずつ大豆をくるんで
 
輪ゴムで縛りますが
 
今回は豆ではなく
 
お好みのものをくるんでいきます。

 
さてさて、何を入れてみましょうか。

 
ブロックを入れてたらどうかしら。
 
どんな模様になるのか、楽しみですね!


 
 
 
こちらの鍋には巨大な玉ねぎが!
 
いえいえ、こちら全部玉ねぎの「皮」です。
 
 
不織布に玉ねぎの皮を入れて
 
輪ゴムで口を縛り、鍋の中へ・・・
 
ひたひたの水を入れ、20分煮出し

少し冷ましてから
 
玉ねぎの皮を取り出します。
 
  
 
煮出している間に「媒染液」を作りましょう。
 
 
 
媒染?液??
 
「媒染(ばいせん)」とは一体、何・・・?
 
 
 
草木染めは植物から色素を煮出し
 
染料として繊維を染めていきます。
 
しかし、このままでは上手くいきません。
 
では、どうしたらいいのでしょうか?
 
 
 
そこで必要な工程が「媒染(ばいせん)」です。
 
繊維と色素を結び付ける役割を担っています。
 
 
これによって、色を布に定着させてくれるのです。
 

 
媒染に使用する「媒染剤」には
 
今回は「焼ミョウバン」を使用しました。
 
 
 
媒染剤は、繊維と色素を結び付ける役割をする
 
金属系の物質で、昔は灰や土を利用したそうです。
 
灰にはアルミなどが、土には鉄などが
 
含まれているからとの事。
 
 
今回使用した「焼ミョウバン」は
 
アルミ媒染剤にあたります。
 
 
500mlのお湯にミョウバン5gを溶かし
 
媒染液を作り、ハンカチを30分
 
浸した後、水洗いをします。
 

 
玉ねぎの煮出しが終わったら
 
いよいよハンカチを染めましょう!
 
媒染したハンカチを鍋に入れて・・・
 
 
 
火にかけて沸騰したら
 
弱火で5分ほど煮込んでいきます。
 
 
その後、1時間ほど放置して冷ましましょう。
 
冷まし終えたら
 
ハンカチを鍋から取り出します。
 



 
輪ゴムを外していきましょう。





 
 
あら、ずいぶんとしっかり巻いてあるようですね。
 
あとは水でよく洗います。
 



 
どんな仕上がりになっているのか
 
楽しみ、楽しみ♪
 
洗い終わったら、陰干ししましょう。





皆さんの作品がずらり・・・!
 
 





 
私の作品はどれかしら。
 



 
乾いたらアイロンをかけて完成です!
 



 
ちなみに左上が「絞り風」で
 
その他は「豆絞り」による作品です。
 
今回は玉ねぎの皮を使用しましたが
 
コーヒーや紅茶、赤しそ
 
枇杷の葉でもきれいに染まるそうですよ。
 
ぜひとも試してみたいものですね。
 
 
 
よつづかスタッフ  吉井
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

2019年10月24日木曜日

高齢者体験研修を開催しました


こんにちは教育委員会です。

施設内で第1回介護職向けの

キャリアパス研修を行いました。

 
今回の研修の狙いは、

 
高齢者擬似体験を通して利用者さん(高齢者)の

 
身体的側面や精神面を理解し、

 
日々の介護実施の中で活かすことを

 
研修目的として企画しました。

 
近郊の病院職員の方々もたくさん参加して頂き

 
非常に賑やかな研修になりました。
  
 
 
それでは、研修風景をご紹介します。
 
 
 
 
膝、肘などの関節が伸びない様に固定します。
 
ベストには計4㎏の重りが入っています。
 
これだけでも動くのは大変そうですよね。
  
 
 
更に、腰が伸びない様にバンドを装着。
 
手足には更に重りを追加。
 
耳は聞こえにくく、眼も見えにくくなっています。
 
 
さあ、準備完了! 出発しましょう
 
 
 
『うわっ! 立てない! 歩けない!』
 
『怖い!』
 
数歩で息が皆上がっています。
 
 
 
 
 
寝起きをしてみましょう。
 
まずは一人で
 
 
『腰が伸びなくてきつい』
 
『起き上がるのが大変!!』
  
 
 
クッションを入れたり、頭の高さを調整したりすると
 
なんて楽なのでしょう。
 
  
正しい介助が入ると起き上がりもスムーズ
 
 
 
 
 
食事体験です。
 
いろんな色の食べ物を選んで
 
箸で移動させています。
 
 
『何色かわからない』
 
『手が重くて動きが続かない』
 
色を指定されても見えにくくて戸惑いです。
 
お皿の色や声掛けの工夫も必要ですね。
 
 
 
  
階段を見てみましょう。
 
介助者は安心できる介助の仕方も
 
理学療法士さんに教わっています。
 
 
 
『降りる時怖い、足に力が入りにくい!』
  
 
  
『お尻からしっかり支えて、安心感を』
 
 
 
  
服を着てみましょう。
 
右片麻痺を想定して行いました。
 
 
 
『えっと、袖、袖・・・・・』
 
袖の入り口を探すのもなかなかです
  
 
 
やっとこさ左手が通せたけど・・・
 
『しまった!右手は麻痺で通せないー』
 
動きの悪い手から通すのが基本ですね、
 
わかっててもついつい・・・再確認ですね。
 
かぶり型のシャツだともっと大変でしょうね。
 
 
 
 
 
移動のコーナーは!?
 
歩行車も体験しました。
 
安全な介助方法も
 
理学療法士さんに指導してもらいましたよ。
  
 
 
 
腰を支えて楽な半面、加速すると怖い!
 
 
  
正しい支えや、声掛けで安心するんだなー
  
相手の歩幅やペースに息を併せる事がポイントです。 
 
立ち上がりも 
 
 
『高い台の方が立ちやすいですね』
 
職員は、汗と息切れで臨場感あふれる
 
高齢者体験となりました。
 
  
『思った以上に動きにくいものでした。
 
日頃関わっている方達の気持がよくわかりました。
 
明日から、相手の立場に立った
 
細かなケアに繋げる事ができそうです。』
  
よつづかでは、
 
利用者さんの思いに沿った関わりができるよう
 
職員一同、日々邁進していきます。
 
 
 
教育委員会 川本寿子

2019年10月11日金曜日

サツマイモ収穫への道のり②

 
6/17日に植え付けたサツマイモを暑さのせいで
 
皆さんと観察に行く事が難しかったため
 
お盆期間中、施設の中に移動させ観察していました。
 
私自身、サツマイモを育てた事はあってもツルを
 
料理したことはなく…
 
だけどせっかくサツマイモを植えたからには
 
皆さんと調理して食べてみたい!
 
 
 
 
8月、9月と生育を見守っていたのですが
 
なかなかツルが伸びてきません…。
 
それどころか、虫に先こされ、葉っぱが虫食い状態に
 
なっていました。
 
 
 

 
 
残念ですが、よつづかのサツマイモのツルを使うことは
 
できませんでしたが、スタッフの自宅で育てている
 
サツマイモのツルをわけてもらうことになりました。
 
念願のサツマイモのきんぴらを作ることになりました。
 
 
 
 
イモヅルのスジを抜いてもらいました。
 
さすがです!説明なんていりませんでした。
 
皆さん黙々と手際よく筋をとってくれました。
 
 
 

 
 
 
「このイモヅルをどうやって食べていましたか?」
 
「油で炒めて、甘辛く炒めると美味しいよ。
 
私が作って持ってくれば良かったのにね~」
 
「炒めて、出汁で炊くと美味しいよ」
 
「戦時中にはこればっかり食べよったからね…」
 
と皆さん、昔のことを思い出しながら話されていました。
 
 
 

 

 
 
 
 
 
 
「これはこの前植えたイモじゃないの?
 
こんなに立派になったんだと思ってた~」
 
「すみません。よつづかのはあまり育ってません。
 
今回は職員の家のイモヅルをわけてもらいました。
 
芋は大きく育つように祈りましょうね」っと。
 
本当に皆さん慣れた手つきでとっていました。
 
剥いたツルは水にさらしてこの後出汁で下茹でしました。
 
 
 

 
 
午後からは下茹でしておいたツルを利用者さんの
 
指示のもと、味付けしました。
 
「だれか味付けをお願いします。教えてください。」
 
と皆さんに言うと
 
「この人が上手よ」
 
と推薦があったので、目の前で監督してもらいながら
 
作っていきました。
 
「もうちょっと醤油を足して…。
 
でも味見してあんたが良ければ…。
 
あんたにまかせる。
 
…醤油を足して…」
 
「さわり過ぎるとベチョべチョになる」
 
甘辛い醤油のにおいがホール中に広がります。
 
 
 
 
夕食の時間に皆さんに食べていただきました。
 
「戦時中に食べていたからもういらん」
 
と言われた方も
 
「おいしいよ」と一言頂きました。
 
 
 
 

 

 
「始めて食べる!もう少しちょうだい!」
 
「やわらかいよ~」
 
 
 
 
来年はよつづかで植えたサツマイモのツルで
 
また調理したいと思います。
 
次は芋が大きく育っていたらいいなと
 
皆さんと話したところです。
 
 
 
よつづかスタッフ  相談員 川本